KX21メンテ講座82012/11/04 18:42

え~3日間酔っ払ってたわけではないです・・・

今回はヘッド編
まず大前提として、ストックのエンジョイエンジン
無加工が基本ですが、このヘッド・・・よく歪みます。
修正面研をしたくなる所ですが、自分はNGだと思っています。

何ミリまでOKとか、燃焼室容量がいくつまでとか
曖昧なレギュレーションは、後車検を難しくします!

燃焼室容量はカーボンの蓄積によって変わるし
スキッシュの厚みもカーボンによって影響を受けます。
カーボンを除去してから、車検・・・・無理ですよね!
時間が掛かるのと、カーボン除去するのに
ジッと車検員が監視していられますか?
そんなレギュや車検ありえません!!

基本無加工が一番、加工痕跡があれば失格でOK
ヘッド自体安い物ではないですが、歪み過ぎて使えなくなれば
交換してください。

現実、そこまで酷いヘッドを認識していません
ちゃんとした整備と組立をしていれば、使えなくなるほど酷い
ヘッドをエンジョイクラスで見たことが無い・・・
(ちゃんと組んでいればね!)


やって良いヘッドの加工といえば
バルブ擦り合せとシートカット

しかし、やればやるほど、バルブが追い込まれて
スプリングセット加重が落ちます・・・・(やりすぎは逆効果)


話がそれたので・・・・

さてヘッド組立開始です!

まずは新品バルブを仮組して、当り面確認
最低限ちゃんとあたっていることが前提で
当り巾が1ミリ以上あれば、シートカットを検討(1ミリなら目を瞑る場合も)
シートカット自体は熟練を要するので、安易にやっても・・・・
単純に当り面の巾だけではないので(しつこいですがやりすぎはダメ)
擦り合せも同じですのですよ。(擦り合せは、軽くね!)


ヘッド燃焼室のカーボンは宝です!!
面研等による、圧縮比アップが出来ないので
綺麗についている、燃焼室のカーボンはそのまま!!
バサバサしている感じの場合は、除去も必要です。

スキッシュ部分は、ピストンに触る可能性があるので
丁寧に除去、ピストン再利用の場合のピストントップの
カーボンも丁寧に除去

カーボン除去の作業では、燃焼室やポート、ピストントップ等
アルミ部分まで、削り取らないよう注意してください。
特に、サンドペーパー等を使うと、一緒に削れてしまう場合が
ありますが、チョット間違えれば、加工とみなされ、車検落ちになります。

すべてのパーツを良く洗浄し、組み付けです。
ステムシールとバルブステムに少量のオイルを塗布して
丁寧にバルブを組んでください。(コッター等にもオイルを)

モチロンのことですが、スプリング、スプリングシートワッシャー
コッター、リテーナーはノーマルを使用して、手で組みます。
バルブスプリングコンプレッサーなど必要ありません・・・
スプリングがやわ過ぎるので・・・・

ヘッド単体の組付けはここまで

次回シリンダーとドッキング!