KX21メンテ講座72012/10/31 22:43

さぁ気を取り直して、7話目
シリンダーにピストン投入

シリンダー面に薄くオイルを塗って、ピストン投入
イッパイオイルを塗っても良いですが、後で拭取りだからね・・・

ピストンリングコンプレッサーとかいう商品がありますが

必要ありません!

手で丁寧に入れましょう!!

単気筒なので、手と細いマイナスドライバーで
チョイチョイやれば入ります。

基本、オリルリング合口は下
セカンドリング左上
トップリング右上
角度はそれぞれ、120度
オイルリングが分割式の場合は、下で約20ミリズラシ
(ここまで書いていいのかな?)

コレが力技システムKX21の標準です。
(ピストンの状態を見て、若干の変更もあるけどね)

ピストン挿入後、コンロッド締め付けですが
必ずやって欲しい作業!!

確実にコンロッドを組付け、スラスト方向のクリアランスを
確認しながら、トルクレンチで、1kgから0.2づつ毎回
スラスト方向のクリアランスを確認しながら、最低2回転
クランクを回しながら、締め付けていく!!

数回に分けて締め付けるだけじゃ無く
確実に回転ロスが無い状態を確認しながら締め付ける!!
コレ大事だからね!!!

コンロッドが組付け終わったら、手でシリンダーのナラシ
コレも大事!!!

クランクシャフトを正規の位置で(スラスト方向)
手で納得いくまで、回し続ける!!

シリンダーとピストンリングの気持ちになって
回してみると、このエンジンの基本が分るよ!!!

かなりキツイ感触・・・・
でも大丈夫、所詮汎用機なので、そんなもんです・・・

この辺は経験が必要で、バイクのエンジンではありえない
状態なのですが、このエンジンではこんなもん的な・・・・


今更ですが、このエンジン汎用機ベースです。
組付けクリアランスや設定数値・セッティング方法など
バイクやクルマのエンジンと同じと思っちゃいけません!!

特にキャブセッティングは全然違いますからね!!
何か間違っちゃってる人いっぱいいるみたいでけど・・・・・・

かなり重要なシリンダー編でした。
次回もっと微妙なヘッド編